蘭白旅記:Days 0&1




前置き:Days0


・今回、イラスト上での佐田代理キャラはニホンちゃんにさせていただきます。
・見直したらうっかり臨死したくなりましたが、全ての事件と痴態が事実です。
今まで文章力は養ってきたつもりでしたが、笑いの神様なんて召還したつもりはありません…orz
・因みに友人は誘いませんでした、長年温めてきた目的があって出かけたので。
というよりもサーチャージ高騰の時代、かなり周囲は引いていました、ちくしょヽ(´ー`)ノ
・更に因みに学生時代お世話になったメリケン(♂)にチャットで


佐田代理「オランダとベルギー行くんだ♪」

と言った所


毛唐代理
「なんでわざわざ田舎行くの?馬鹿なの?!」(意訳)



と返って来て、この瞬間からこの毛唐が
名誉毛唐に特進しました。 


Days1

2008年2月上旬、5:30。
震える寒さの中私は最寄り駅で一人分にしては大きすぎるトランクを引きずりながら突っ立っていた。
どうしても行きたかった海外――オランダ、そしてベルギーへの道、それが今日始まるのだ。

そんな風に思いながら、最後の乗り換えを済ませ睡魔に勝てずまどろむ。
鈍行なのも貧乏旅行らしくていいじゃないかフフフ、などと思いながら。

まーね、4時間近く掛かったけど( ´ー`)y-


羽田空港到着、ツアー会社に挨拶を済ませ搭乗手続きをして一息。
そこでやっと3時間振りの空の様子を知った。
向こう側が見えぬ空

えー…何この雪空('A`)

思わず数ヶ月振りに相方(同人の)にメールを打つ。
ハート☆フル

因みにフィンランド航空は既に欠航されていたため、搭乗予定のJALの欠航にガクブル。
しかし、不安は杞憂に終わり12時間の空の旅(食事以外記憶に全く無い為に思いっきり爆睡していた様子)と、
3度の食事を受けながら、エコノミー症候群にも悩まされずオランダはスキポール空港に到着。
よくわからんけどオサレ。
ここら付近で、セグウェイに乗るネーデルさん(※空港職員)を見かけ「かっけー」と漏らす。

オサレでした。
ロストバゲージの不安を持ちながらも、兄夫婦から借りたシャンパンピンクのトランクは目立っていたよ…。
ちゃんとスタンプも押して貰って無事入国しました。
この狸娘、(つまり、ネーデルさんの中にアッー!かぁ…)等と早速、邪炸裂だったとか。。

そんなこんなで、水と菓子を空港内のコンビニで買いつつスキポールをバスで後にする。
スキポール空港外観
ちなみにスキポールは蘭語で「船の地獄」(干拓した浅瀬の為、座礁が多かった)とのことで、
なんとなく(これからの私の旅が座礁しませんように…)
などとお決まりの「見た目はクール、中身は小動物」っぷりを垣間見せ始める。

空港から10分もないホテルに着き入浴。
「流石世界一デカいオランダ人の国、バスタブ内で手を伸ばしてやっと縁に手が届くくらいだぜ!すっげー!」
と全裸ではしゃぎ風呂を出て刹那、枕銭(チップ)相応の小銭を両替し忘れたことを思い出す。
渡蘭する前に、欧州でチップを払わない不躾な日本人とよくいわれるらしい、そんな人間にはなりたくないッ!
とクレバーに気取ろうと思っていたのにまさかその
「不躾なイエローモンキー比例代表1位」におかれようとは。
因みにその時持っていた小銭は10セントだった。
(通常払う1ユーロの1/10、つまりかなりしょっぱい)
このしょっぱいコインを片手に、思いつく限りの拙い英語で

「ごめんねネーデルさん。
両替できずに10セントしか僕ちん持ってないの。
愚鈍でごめんね、本当にごめん。」

とメモ書きしつつ、せめてものお詫びと日本から持ってきた飴玉をベッド脇に置く。
しょげながらこっち専門の携帯に換えて一息つくと旧友や父からメールが来ていた。
(…ああそうだ、私日本では誕生日だったんだっけ)と一人感傷に浸りつつ、
スキポール空港で機内食でお腹空いてないしよくわからないから慌てて適当に買ってきた
オレオのホワイトチョコレート固めの様な菓子を食んだ。
(因みにこれ、カロリーが高く腹持ちが良いためにこの後の旅行でも重宝)

そんなこんなで初っ端からトホホな一日目が終わったのです。


<二日目に続く>