蘭白旅記:Days 3
昨日の興奮冷めやらぬまま、3日目突入、今日も快晴。
チップと一緒に
「驚くべき素敵な誕生日になりました。
この国とあなたたちに親切にしていただいて感謝している」
と英語で書いてホテルを立つ。
あれ…昨日の夜でなんとなく皆の目が優しい気がする…。
ロンさんは今日も爽やかです。
今日から国境を越えて(高速で凄くさり気なくだけど)ベルギーへ突入。
EU内は国境越えの際に看板があるんですね。
いざアントワープへ!
『フランダースの犬』の舞台として有名ですが、個人的には幼心で死に行く少年と犬を見て
(下手なプライド捨てりゃ生きて行けただろうにな)と思っていた作品なので特に感傷はありません。
しかし、日本人観光客が多いためガイドがしっかりしていたのに感心しました。
個人的にはこの話、
イギリス人による痛烈なるフランス(フランス語圏)への誹謗
と私は見ています。
フランスを名指しでこき下ろすよりもその子分に目をつけたと言った所でしょうか。
あと丁度日本を立つ前に『フランダースの犬』の日本語訳をしたベルギー観光局の職員が
日本人妻を殺した事件があったのでなんとなくボミョウな気分もあったのも事実。
そんなことを思いつつも、造形美の方に夢中になっていましたのでご覧下さい。
趣味
と実益を
兼ねて、国内でもよく仏閣巡りをするのですがやはり空気というものは似ていると思います。
過去密教もキリスト教も宗教史のコマで講義取ったのに、ちぃーとも覚えていないという…。
そして最期にお約束。
「僕は見たんだ…!」とお約束のセリフを呟き、後にしました。
そして市内徘徊、今日もびっくりする程の青天。
アントワープ市庁舎、市民は結婚式をここで挙げるのが義務づけられているそうです。
日本の市庁舎と大違いですな。
防壁跡
路傍の天使
昼ご飯はチコリのグラタンとかクレープでした。
チコリのグラタン、結構あっさりめな味で再現できそうです。
そしてまた車窓。
そして午後、天井のない美術館都市ブルージュへ。
マルクト広場
それでは市内散策ですよっ。
チョコレートショップもいっぱいあったよ!
編集中に気づいちゃったんですがどうみても女体と男性器のチョコレートありますがな。
愛の湖だそうですが、
鼻穿ってましたわ。
現在は養老院だそうで、こういう所で余生過ごしたいな。
また乗車し、2時間程まどろみます。
そして目的の場所にして私のカナン(※イスラエルの約束の土地)こと
ブリュッセル
ホテル到着です、今は荷物置くだけです。
待つ間、これでプラプラ遊んでいたら、フロントの人の目が凄く…切なかったです。
したらばなぜだかロンさんが、もう一個の方に乗ってきたよ。
アレか、同情か。
そいでは夜のブリュッセル散策出かけましょ!
小便小僧付近、カンコ君がいっぱいいました。
路地奥にひっそりと佇む小便少女。
小便小僧に比べる程ではありませんが、リアルです(何が、かは察せ)
(因みに小便小僧はマネケン・ピスとも言われるようにマネキンは蘭語)
サン・ユベール・アーケード内
写真撮った多くが望遠でブレているという…
そして広場、グランプラス
夜景も綺麗でした。
そしてこの後オレンジに茹で上がったムール貝をバケツいっぱい食べたのですが、うんめーでやんの!(貧乏舌)
でも手に臭いがついて消えねーでやんの!
珍しくお酒なんか飲んだりしてね!チェリービールとフランボワーズ(木苺のビール)だけど。
それと「全部食べられて偉いわー」ってそれどういう女性の褒め方なのですかご主人
ロンさんにまたちょっかいを掛けられつつ、ホテルへ帰ったのです。
まぁ今日もこの後軽いハプニングが起こるわけですよ。
こんなねヽ(´ー`)ノ↓
部屋のデジタル金庫のボタンを触れた瞬間から警告音が停まらないよぅorz
半べそになりながらフロントに電話したよ…
貴重品入れる前でよかったよ
ほんとに!
そしてホテルの従業員さんごめんなさい
この日ほどアイムソーリーって言った日はないと思う。
若干意気消沈しながら部屋チェンジ、
現代アーティストにより、各部屋が彩られています。
壁のカラフル水玉がポップ◎
欧州に着き初めてテレビを点けると『警察24時@ベルギー版』みたいなのをやっていて食い入るように観ていた所(←大好き)、
ポリ公に追われてクラッシュして炎上した盗難車のシーンで盗難少年が乗ったまま炎上した車がボン!
と爆発した瞬間に
ナレーターが爆笑しまして
、
しかも私の僅かなるフランス語で聞き取った所
「傑作だぜ!」
的なことを言っておりまして
凄く文化の差、カルチャーギャップを思い知りましたぜ!
そんなこんなでEUニュース(圏内で流れるニュース番組だけのチャンネル)をまどろみながら観て翌日の自由散策に
思いを馳せるのでした。
<4日目に続く>